2011年はじめにラリーの事故で大ケガを負って競技生活から遠ざかっていたロバート・クビサだが、仮に事故が起きなければ今ごろはフェルナンド・アロンソのチームメートとしてフェラーリに乗っていた可能性があったことを明らかにした。
そんなクビサは先週末、スバル・インプレッサに乗って事故から18ヶ月ぶりにラリーイベントの『ロンデ・ゴミトロ・ディ・ラナ』に出場した。
クビサ本人はイタリア『SKY SPORT(スカイ・スポーツ)』に、次のように語る。「どこかほかのところが良かったけど、現段階のリハビリは多くの運動を必要とする。それにはうってつけのイベントだよ」
「前にいたところ(F1)に戻りたいのはやまやまだが、今回はリハビリ効果狙いだからね。よくここまで来たものだよ。これまで精神的にも肉体的にもつらい月日だった」
「この長いときを経ても、僕は決してあきらめなかった」
「まだまだ今の僕にはできないこともいくつかある。しかし、ここまで努力と忍耐で僕はできる限りがんばってきた」
「今は目の前にあるふたつの課題(2つのラリー参戦)をこなすことしか考えていない。今まで病院と理学療法の日々だったが、やっとカーブを曲がったり、ガソリンのにおいを感じたりするところまで来たんだ」
F1についてクビサは、次のように語った。「僕は復帰の確率が何パーセントとか、いつまで時間がかかるとか、今まで公表してこなかった」
「今は、来年の完全治癒に向けて、何だってやるよ。今後何ヶ月かで、身の振り方が決まるだろう。果たして目的(F1)は達成されるかな」
「いずれ自分で線引きをしなくちゃね。できれば2014年にはF1に戻りたいけど。ただ、今その答えを求めることはできない」
そしてクビサは、事故前のあるうわさについても認めた。フェリペ・マッサを退けて親友フェルナンド・アロンソのチームメートになるまで、最短距離にいたのである。
「フェラーリで、僕とアロンソは強力なコンビになっていただろうね。でもなぜか、その後は少し違う展開となった」