ロータスが、今週末のF1イタリアGPで、出場停止のロメ・グロジャンに代わって控えドライバーのジェローム・ダンブロシオを起用すると発表した。
グロジャンは前戦ベルギーGPのスタート直後にルイス・ハミルトン(マクラーレン)と接触。これがきっかけとなってグロジャンのクルマが宙を舞い、1コーナーでフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)やハミルトンなど、タイトル争いを繰り広げているクルマも巻き込む多重クラッシュに発展した。
レース後、競技委員はグロジャンに対し、クラッシュの原因になったとして5万ユーロ(約493万円)の罰金と1レースの出場停止を科した。これを受けてロータスは、ダンブロシオをグロジャンの代役にすることを4日(火)に発表した。
ダンブロシオは、ロータスのチーム代表エリック・ブーリエが率いる企業グラビティがマネジメントを担当しているドライバー。昨年はヴァージン(現マルシャ)からF1に参戦し、今年はロータスの控えドライバーを務めている。
「僕は2012年に向けて、F1シートへ戻ることを願っていたから、喜んでこのチャンスをつかむことにした」と思わぬ形でF1復帰が決まったダンブロシオは語り、こう続けた。
「レースでたくさんポイントを獲得し、チームからの信頼に応えたい。日曜(9日)の決勝後にはロメにハンドルを返すけど、今回のイタリアGPが僕の能力を100%証明するチャンスになることを願っている」