ロータスの控えドライバーであるジェローム・ダンブロシオが、次戦イタリアGP(9日決勝)で出場停止のロメ・グロジャンに変わって出走する可能性が高いと見られている。
F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)は、ベルギーGP決勝のスタート直後に1コーナーで発生した多重クラッシュの原因を作ったとして、グロジャンに1レース出場停止のペナルティーを科した。この事故で、チャンピオン争いをしているフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とルイス・ハミルトン(マクラーレン)もリタイアしている。
ダンブロシオはベルギー出身の26歳。2011年はヴァージン(現マルシャ)で走ったが、現在はロータスのチーム代表エリック・ブーリエが所有するグラビティ社のマネジングを受けている。
「(グロジャンの)代役の名前は、今週もう少しあとで発表する」とブーリエは決勝後に話していた。
今年の全レースに同行しているダンブロシオは、代役を務める用意はできており、喜んで引き受けると語った。
「ロメにとっては残念なことだけれど、FIAの決定だ。僕がコメントすべきことじゃない」とダンブロシオはベルギーのテレビ局『RTBF』に語った。
「とにかく、今年最初から僕の仕事の中には、どんなことに対しても準備しておくということがあった。準備はできているし、やる気は満々だよ」
「どうなるかは、そのうち分かる。(出場停止が決まった)まだ直後だから、いったいどうなるのか僕には分からないよ」
ブーリエが、ダンブロシオが代役を務める可能性について「80%」だと答えたとフランスの『RMC Sport(RMCスポール)』は伝えている。
「(しかし)ステアリングを握りたいと求めているドライバーは大勢いる」というブーリエの言葉をフランスの『autohebdo.fr』が伝えた。「まずは、われわれのサード・ドライバーを(指名することを)考えている」とブーリエは述べている。