ロータスのキミ・ライコネンが、スパ・フランコルシャン・サーキットで開催されるベルギーGP(9月2日決勝)に向けて意気込みを語った。
Q:夏休みに入る前のブダペスト(ハンガリーGP)で2位になりましたが、スパ・フランコルシャンでうまく優勝できればうれしいでしょうね?
ライコネン:いつもベルギーGPではいい成績を残してきている。でも昔のことは今では何にも役に立たないよ。そうは言っても、そのことで不都合もないけどね。もちろん、スパで5度目の優勝を飾ることができれば素晴らしい。今シーズン前半では優勝できていないし、多くのポイントを稼げることはいいことだからね。
Q:このサーキットにはどのような思い出がありますか?
ライコネン:僕にとってはスパにはいい思い出しかないし、レースをしに行けるのがすごくうれしいんだ。ほかのサーキットでは同じような感覚を味わうことはできない。素晴らしい伝統のあるサーキットで、最新のレースカーでレースをすることができるのは素晴らしいことさ。
Q:このサーキットで難しいところは? またE20(ロータスの2012型車)に合っていると思いますか?
ライコネン:スパにはすごく難しい高速コーナーがあるから、クルマを正しくセットアップする必要がある。今年何度も見てきたように、予選でいい位置をとることが極めて重要だし、スパでもそれは間違いない。みんなそう思っているよ。ああいう高速コーナーに立ち向かうには、空力的に優れたクルマにすることがとても大切なんだ。1周がとても長いし、速く周回するためにはいいリズムを保つことが必要になる。予選結果によってかなり左右されるから、金曜日と土曜日でうまいセットアップを見つけて、土曜午後の予選セッションできちんと結果を出すことが大切だね。
Q:なぜスパではこれほどいい成績が残せてきたのでしょう?
ライコネン:すべてが順調に進むようなサーキットもあれば、まったく運に見放されてしまうサーキットもあるものさ。もちろん、今度のレースも優勝するためにベストを尽くすよ。これまで何度か表彰台の真ん中に立ったことがあるし、またそうしたいと思っている。
Q:スパはお気に入りのサーキットですか?
ライコネン:ドライバーなら誰でもスパが好きに違いないよ。僕にとっても世界で最高のサーキットさ。大好きなところだ。2000年にフォーミュラ・ルノーのレースで初めて来て以来、ずっとお気に入りだよ。
Q:タイトル争いでの順位についてはどう思っていますか?
ライコネン:今僕はドライバーズランキングで5番手につけているけど、もちろん上にいるドライバーたちよりもっと多くのポイントを稼ぐことを目標にしているよ。リーダーとの差を縮められるのは、僕にとってもチームにとってもいいことだからね。これからはすべてのレースがとても重要になる。チームの全員が全力を尽くしているし、ライバルたちを打ち負かして、彼らよりも常に多くのポイントをとらないとね。
Q:これまで何度も惜しいチャンスがありましたが、あなたにとってF1で最後に勝利を飾った場所で次の優勝を飾れるといいでしょうね?
ライコネン:いつだって勝つために頑張っているよ。何度かもうちょっとというところまで迫りながら、まだ最後の一歩が届いていないのはちょっと残念に思っている。でもその理由は分かっているんだ。僕たちは予選で決勝レースほどの強さが発揮できていなくて、そのために日曜日(決勝)には苦労することになってしまう。もちろん、2位や3位で終わるより優勝したいと思っているけれど、シーズンはまだ長いし、僕たちはずっと改善できていると思う。
ライコネン:もし優勝できれば素晴らしいし、だめだったらまた頑張るだけさ。僕はもう長くこの仕事をしているから、それほど心配はしていないよ。僕たちは選手権での順位を上げ続けてきている。僕自身もチームもどちらもね。だから、僕たちがそうし続けている限り、いずれ優勝するときが来るはずだよ。