元F1ドライバーのルーベンス・バリチェロは、F1への復帰をまだあきらめていない。
F1史上最多出走記録を持つバリチェロは、2011年シーズン末にウィリアムズを放出され、現在はアメリカの最高峰カテゴリー、インディカーに参戦している。現在40歳のバリチェロだが、先週ドイツの雑誌に対して、F1「復帰への道」を今も思い描くことができると語っていた。
今回バリチェロは、母国ブラジルのタウバテで講演を行い、F1への思いを語った。
「僕が抱えている問題は、(インディーの)コースがヨーロッパのものよりずっとでこぼこしているという点だ」
「批判しているわけじゃない。それに僕が適応できるかどうかが問題だということなんだ。それにクルマも、これまでF1で走ってきた19台とまったく違う」
バリチェロは、レースが自分を「表現する」方法であることに変わりはないと語った。
「F1を離れるのが僕にとっては早すぎた。僕は、一番経験の長いドライバーだ。でも、もっと続けられると思っていた」
「僕を葬り去ろうとした人もいる。でも、まだそんな時期ではないんだ」
また、2012年シーズンのF1は白熱した接戦になっており、引退を強いられたバリチェロにとっては、それがいっそうつらいようだ。
バリチェロは、今もそこに「ぜひ」いたかったと話した。
「これまでの人生、隠しごとはしてこなかった」とバリチェロは胸の内を明かす。「インディーに集中しているけれども、F1から招待を受けたら、検討するだろう」
「申し出を受け入れて、一番いい3つを選択し、決断を下すんだ」とバリチェロは語った。
最後にバリチェロは、話題を史上最高のドライバーは誰かという議論に移して締めくくった。
「疑いの余地はないよ。アイルトン・セナだ」そう言ったバリチェロは、笑顔で続けた。「それとも、僕がシューマッハ(ミハエル・シューマッハ/メルセデスAMG)と言うのを期待していたかな?」