現在53ポイントを獲得しているウィリアムズ。昨年がわずか5ポイントにとどまったことを考えると、今年は格段の飛躍を遂げたと言える。
この躍進はルノーのおかげであるとして、ウィリアムズの共同創設者パトリック・ヘッドはブラジル紙『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』に対し次のようにコメントした。
「彼ら(ルノー)は良い仕事をしてくれていると思う」
「もっとも、私はもはやこの分野にかかわってはいないのだがね」
昨年のウィリアムズはコスワース製のエンジンを搭載したマシンで参戦していたが、最高位はルーベンス・バリチェロが記録した9位であった。
しかしチャンピオンチームのレッドブルも搭載しているルノーエンジンで臨む今シーズンは、すでに53ポイントを獲得。第5戦スペインGPではパストール・マルドナードが見事優勝を果たした。これは2004年シーズン以来の優勝である。
ヘッドがF1ジャーナリストのリビオ・オリッキオに対して語ったところによると、今年のマシンFW34の理想的な「空力デザイン」は、「ルノーエンジンの特性」があったからこそ可能だったという。
なおオリッキオは、ルノーエンジンへの変更により、ラジエーターを小型化することができ、エンジン自体もより小さく、低い位置に搭載できるようになったと語っている。
そしてヘッドはこう付け加えた。
「空力的にも重量バランス的にも、良いマシンを作ることができた。ルノーエンジンは、今季マシン計画の中の効率化という面において、素晴らしい成果をあげてくれたんだ」