エイドリアン・スーティルは最近、マラネロにあるフェラーリの本拠地を訪問したようだ。
スーティルは昨年までフォース・インディアで活躍していたが、今年のシートを失った。これにはスーティルが起こした傷害事件が影響したとも言われる。そのスーティルのマネジャーは、フェラーリの本拠地を訪問したからといって、スーティルが2013年に放出のうわさが絶えないフェリペ・マッサに代わってフェラーリのシートに収まるドライバーの有力候補になる訳ではないと指摘している。
ドイツの『Express(エクスプレス)』紙は、スーティルがフェラーリの自社テストサーキットのフィオラノで市販車を運転し、ファクトリーの見学をするために友人たちと訪れていたと報じた。
「それは事実だ」
「エイドリアンはフェラーリ(の本拠地)にいた。そしてテストコースにもね」
「だが、彼が乗ったのはフェラーリの市販車だ。彼はシミュレーターを使っていないし、シート合わせだってしちゃいない」とスーティルのマネジャーであるマンフレッド・ジマーマンは語った。
その一方でジマーマンは、今回の件が今後スーティルのフェラーリ加入に向けた第一歩になる可能性があることは認めており、「われわれが(フェラーリに)拒まれているなんてことは全くない。しかし、現在交渉も行われていない」とコメントし、次のように加えた。
「それでも、来年にはエイドリアンが(F1に)復帰できると自信を持っている」