ホッケンハイムリンクのパドックで会話する2人。かたや若手成長株のロメ・グロジャン(ロータス)と、F1の英雄ジャッキー・スチュワート卿だ。伸びざかりのグロジャンにアドバイスを送ろうとするスチュワートだが、グロジャンはこれをジョークでかわしていた。
グロジャンは速さを見せる一方、記者のあいだでは2012年の“クラッシュ王”と言われている。そこで3度のF1世界チャンピオンに輝いた経験を持つスチュワートがコーチ役を買ってでようとしたのである。
ところがグロジャンは、人の意見は要らないようで、次のようにスチュワートをかわした。
「今すごく忙しいんだよ。何せハネムーンに行かなきゃならないからね」と語ったグロジャンは最近、式を挙げたばかりだ。
真顔に戻ってグロジャンは、「以前はコーチを雇っていたけれど、今はその必要性を感じないな」と語った。