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HRTにいられて満足とナレイン・カーティケヤン

2012年07月18日(水)9:14 am

HRTのナレイン・カーティケヤンが、F1に参戦する12チーム中もっとも後方に沈むHRTにいることを後悔してはいないと言い切っている。

カーティケヤンは昨年、6年ぶりにコリン・コレスチーム代表が率いるHRTからF1に復帰を果たしたものの、シーズン途中でシートを失った。しかし、HRTからコレス代表が去り、チーム首脳部が一新された今年、再びHRTのシートを獲得している。

HRTは今シーズンの開幕戦オーストラリアGPで、カーティケヤンとともにチームメートのペドロ・デ・ラ・ロサが予選落ちをするという、最悪のスタートを切ることとなった。

カーティケヤンは当時のことを思い起こしながら、『Deccan Chronicle(デカン・クロニクル)』紙に次のように語っている。

「メルボルンではまさか自分が観客の立場になるとは夢にも思っていなかったから、最悪の事態だったよ」

「でも、HRTと一緒に続けるという決断をしたことを決して後悔なんかしていないよ。以前はGP2(F1の下位カテゴリー)のチームみたいだったけど、首脳部が変更されたことでHRTはF1に所属するチームだということを示したんだ」

事実、今年からチーム代表の座についたルイス・ペレス・サラによって率いられるHRTは、最後方でのライバルチームとなるマルシャを追い抜こうとしているように見える。しかし、カーティケヤン自身はあまり安定した進歩を見せてはおらず、今季ここまでのところすべてのグランプリの予選でデ・ラ・ロサに後れを取っている。

カーティケヤンはこれについて、ここまでは「本当にツイていなかった」し、タイヤの管理においていくつか間違いがあった、と語るとともに、それには別の理由もあると次のように続けた。

「もうひとつの妨げとなったのが、フリー走行での貴重な走行時間が減らされたということだよ」

「僕はバルセロナ(スペインGP)とシルバーストン(イギリスGP)では控えドライバーのダニ・クロスにステアリングを譲らなくてはならなかった。そして、また今週末(ドイツGP/7月22日決勝)のフリー走行1回目も同様に走ることができないんだ」

カーティケヤンは、デ・ラ・ロサと対抗することは、かつてのチームメートを打ち破ることよりもずっと厳しいことだ、と次のように話している。

「以前のチームメートだったビタントニオ・リウッツィのほうがまだデ・ラ・ロサよりも相手として簡単だったよ。デ・ラ・ロサはマクラーレンのドライバーとして得た豊富な経験を持っているからね」

そんなカーティケヤンが来シーズンもF1でシートを得られるかどうかは、何も保証されていない。

「F1というのはややこしいビジネスだからね」とカーティケヤンは続けた。

「でも、HRTに残りたいんだ。首脳部との関係はとてもうまくいっているからね」

「僕は2013年のクルマに関するチームの計画を知っているし、かなり進歩的なものになるはずだ。だからワクワクしているよ」

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