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ミハエル・シューマッハは契約の駆け引きをしていないとメルセデスAMG

2012年07月08日(日)13:11 pm

メルセデス・ベンツのモータースポーツ責任者、ノルベルト・ハウグは、ミハエル・シューマッハが所属するメルセデスAMGチームとの間で契約の駆け引きが始まっているとのうわさを否定した。

シューマッハただひとりのみが、メルセデスAMGとの契約更新の可否を決定する権利があると報じられた後、チーム代表のロス・ブラウンが今週、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)の2013年のチームメートをこの夏の間に決定すると話した。

43歳のシューマッハはその後、10月より前に決断をすることはないというような趣旨の発言をしている。

憶測が飛び交う中、ハウグは「状況は、これから平和的に話し合おうというところだ」とイギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』に語っており、どちらかが圧力をかけているような事実はないとしている。

「お互いに納得できる合意をすることがとても大事なんだ。ミハエル(シューマッハ)だけが決定権を持っているとうわさされているけれど、真っ先に“チームとして合意しなくてはいけない”と強調するのはいつもミハエルだよ。だから“契約でポーカーをしている”なんてことはあり得ないよ」と加えた。

ハウグはシューマッハがドライバー市場の動向を見ているという可能性も否定した。そしてシューマッハがシルバーアローズ(昔の国別カラー塗装から付いたメルセデスのニックネーム)の重要な仲間であることと、シューマッハが他のチームと交渉を進めていないことを強調した。

「つまりわれわれには必要なだけの時間があるということだ」とも述べているが、シューマッハが契約更新に向かっているのか、引退へと傾いているのかははっきりしないままだ。

「どうなるのかはそのうち分かるよ。もし今分かっているのならもう発表しているけれど、まだその段階には達していないから、もう少し時間が必要なんだ」

実際のところ、フェラーリの再建期間を経て5年連続のタイトルを勝ち取った頃と、メルセデスAMGでの仕事振りを見ていると、シューマッハはまだレースを続けるつもりでいてもおかしくないように思える。

シューマッハはスペインの新聞紙『El Pais(パイス)』にこう語っている。

「あの頃達成したことと、今やろうとしていることに大きな差があるようには思えない」

また、レースに対して今でも貪欲で、戦い続ける体力があるかとの質問には、「一度引退してそのまま40歳になった時に、僕のキャリアは終わりだと思ったけれど、まだこうして走っているからね! ただ、この先どうなるのかは分からないよ。でも今は体の調子も良くて問題は全くないから、まだとても強いと感じているよ」と答えた。

チームメートのロズベルグは、シューマッハの決断について止まない質問にうんざりといった様子でいたずらっぽい発言をしていた。

『Berliner Zeitung(ベルリナー・ツァイトゥング)』には、「彼は2年間チームに残ることになった。ただ、4300万ユーロ(約42億円)も要求しているんだ。いくらなんでも高すぎじゃないかな」などと語ったが、「冗談だよ! 僕は本当に彼のことは何も知らないんだ」と笑って取り消した。

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