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レッドブル、今度はサスペンションに疑惑の目

2012年06月29日(金)7:41 am

レッドブルのマシンがルールに適合しているかどうかに再び注目が集まることになるかもしれない。

レッドブルは、ヨーロッパGPに大幅な改良を施したマシンを持ち込んだ。イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』は、マーク・ウェバー(レッドブル)のマシンが、レース後の車検を辛うじて通過したと報じている。F1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の職員が、新しいリアサスペンションを「慎重に検査」していたようだ。

今回の改良では、サスペンション以外にも、革新的な「ダブルフロア」が導入された。これは、クルマを地面へ押しつけるダウンフォースを発生させるマシン後部のパーツ、ディフューザーへの気流を改善するためのもので、両方のサイドポッド後端が2段になっており、サイドポッドの上から流れてきた気流と横から流れてくる気流を別々にディフューザーへ流す処理が施されている。

この改良型マシンによって、レッドブルのセバスチャン・ベッテルは、ヨーロッパGPでポールポジションを獲得。決勝でも圧倒的なペースを見せて後続を引き離したが、レース中盤にアクシデントでセーフティカーが導入された後に、マシントラブルでリタイアしている。

今回見せた強さについて聞かれるとベッテルは、「それには僕たち自身も驚いたよ。20周で20秒も引き離すなんて、思ってもいなかった」と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に語った。

「セーフティカーが出るまでに、1回余分にピットインするだけの余裕ができた。今年はチーム同士がこれほど接戦なのに、ものすごく珍しいことだよ」

「絶対にいい結果が出せたはずだ」

ベッテルは、今回の改良によってレッドブルが大きく躍進したことを認めている。

「そうだね。特定の場所に限らず、とにかくどこでもグリップが改善していた。タイヤの減りにもいい影響が出ていたよ」とベッテルは話した。

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