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フェルナンド・アロンソ「あきらめたら終わり。チェッカーまで戦う」

2012年06月25日(月)4:57 am

フェラーリのフェルナンド・アロンソは、バレンシア市街地コースで行われたヨーロッパGPを11番手からスタートして優勝した。

フェルナンド・アロンソ
「僕にとって忘れられない1日になった。今の気持ちを正しく言い表す言葉が思い浮かばないよ! 母国での勝利は、格別の気分だ。2006年にバルセロナ(スペインGP)で勝ったときのことは今も覚えている。いまこの国は苦境に立たされているだけに、今日バレンシアでこの素晴らしいチームとともに勝利したのは、ただ信じられないのひと言だ」

「国の代表チームはサッカーのユーロ2012(ポーランドとウクライナで開催中のヨーロッパ選手権)で優勝目指してがんばっているし、ナダル(ラファエル・ナダル)はテニスの全仏オープンに勝って、スポーツを通じて国民の皆に明るい話題を届けられて何よりだよ」

「なぜチェッカー後にマシンを止めたかって? 何が起きたかは分からないけど、止まったところはドンピシャだったね。ちょうどグランドスタンドの前だったから、僕のファンと優勝をお祝いできたしさ! スポーツってやつは、いろんなことを教えてくれる。良い時もあれば、悪い時だってある。流れは一瞬にして変わってしまうんだ」

「昨日なんか僕らはQ3に進めなかったんだよ。それが今日は優勝しちゃうんだから。つまり、あきらめたら終わりなんだよね。チェッカーフラッグが振られるまで戦うんだ。遠くから観戦に来てくれたお客さんには、何よりの贈り物だったと思う。何人かは、クルマで寝泊まりしながら、昼の厳しい暑さにも耐えてレース観戦をしたはずだ」

「スタートは順位を上げるどころじゃなかった。外側のラインを維持しながら、第4コーナーでギリギリまでブレーキングを遅らせたよ。そこから1つずつ順位を上げたんだけど、セーフティカーが出た後に、何となく表彰台に上れるかもって思い始めた。その後グロジャン(ロメ・グロジャン/ロータス)にアタックをかけて抜くことができたけれど、追い越しの際に軽く接触しちゃって、損傷の程度が心配だった。その後、数コーナーを走ってみたら何もかも大丈夫だと分かってホッとしたよ」

「ベッテル(セバスチャン・ベッテル/レッドブル)がリタイアして首位に立ったら、今度はタイヤが最後までもつか不安になった。僕のエンジニアとは、無線でずっと会話していた。後続と同じペースで走るように言われたよ。おかげで終盤はほとんどタイヤが終わっていた。でもカナダGPの時とは違って、ほかのドライバーも状況は同じだったね」

「アンドレア・ステラ(エンジニア)と表彰台に上れて良かった。彼はミハエル(シューマッハ/メルセデスAMG、3位)やキミ(ライコネン/ロータス、2位)とも組んでいたんだ。厳しいスタート位置からの思いがけない優勝を最高の形で祝うことができた感じだね」

「昨日の出来事を思い起こすと、あらためて僕らにはまだまだやるべきことが多いと感じる。その点は、僕らや僕らのファンのためにも、しっかり受け止めなくちゃね。タイトルを獲得するためには何だってやるよ。しかし、まだマシンは最速じゃない。その目的を早く実現させるためには、さらに攻めなければならない」

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