ヨーロッパGP予選でザウバーでは、小林可夢偉が7番手、チームメートのセルジオ・ペレスが15番手になった。トラックエンジニアリング責任者のジャンパオロ・ダラーラが予選を振り返った。
ジャンパオロ・ダラーラ
「想定していた通り、それぞれのクルマのパフォーマンスレベルはまたしてもかなり接近したものだった。われわれにとっては、徹夜で行った作業のかいがあったよ。昨日よりもさらに(上位へ)近づくことができた。予選に向けての目標は、トップ10に入ることだった。とても難しいことは分かっていたし、結局、セルジオ(ペレス)はうまくやることができなかった。Q2に進むのもやっとで、Q3には進めなかった。15番手からのスタートでは明らかにレースは容易ではないだろう」
「カムイ(小林可夢偉)はQ1でミディアムタイヤ(ハード側)でいいタイムを出してくれたので、ソフトタイヤ(ソフト側)を1セット温存し、それをQ2で利用することが可能になった。それにQ2では最初のころより路面コンディションも良くなってさらに速度が出るようになっていたはずだ。これによってQ3進出のチャンスが膨らんだよ。だからわれわれとしては攻撃的な手段をとって、最後の瞬間を待つことにしたんだ。カムイはそこでいい仕事をしてくれた。7番手というのは、今のわれわれの状態をよく反映したものだし、明日の決勝に向けてもいいポジションだ」