モナコGPの際、フェラーリとの間に2014年からの「仮契約」を結んだことを否定した2年連続F1チャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。しかしフェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、ベッテルがフェラーリ入りする可能性を否定していない。
ベッテルとフェラーリとの関係を質問されると、ドメニカリは次のように答えた。
「彼はワールドチャンピオンだ。よって将来的には、フェラーリが興味を持つ可能性も十分にあり得る」
だがドイツのニュース誌『Focus(フォーカス)』によると、ドメニカリ自身は、この問題が想像の域を超えることはないと強調しているようだ。「絶対と言い切れることなどない」ともドメニカリは話している。
ベッテルに関する質問をさらに投げかけられると、ベッテルについて語る際には、「とても良い」という表現は「かなり控えめな」ものであると、ドメニカリは語った。
また、フェラーリがフェルナンド・アロンソとベッテルを組ませることを絶対にしないという推測を、ドメニカリはばっさりと切り捨てた。
「それは今現在の問題ではない」
「でも聡明(そうめい)な人物と力のあるドライバーが(同じチームに)いたら、一緒に頑張っていくのはとても楽になるだろうね」
「もちろん、フェラーリの未来のためには、どういった若手ドライバーがふさわしいかをしっかりと検討していく必要がある」
そしてまた、フェラーリのドライバーを務めるというのは非常に重大なことであるとドメニカリは述べた。
「赤いレーシングスーツを着るからには、単に運転技術に優れているだけではなく、精神的にもタフでなければならない」
「そのプレッシャーは想像を絶するものだろう」
最後に、ドメニカリは不振の続くフェリペ・マッサ(フェラーリ)に関するうわさを一笑に付した。
「これまで挙げられてきたドライバーたちで、フェラーリ選手権を作れるじゃないかな」