BMW、新型6シリーズ「グラン・クーペ」を発売

■フロント・デザインにおいては、低く構えたワイドなキドニー・グリルと左右に大きく開いたエア・インテークが低重心でワイドなスタンスを強調している。エンジン・フードには、キドニー・グリルへと続くVシェープのラインが与えられ、フロント・ビューにダイナミックな印象を与えている。また、オプション装備のLEDヘッドライトは、立体的なデザインが印象的なスモール・ライト・リングに加え、ハイビーム、ロービーム、フロント・ターン・インジケータ、フロント・サイト・マーカー、そして、コーナリング・ライトの全てにLEDテクノロジーを採用し、ヘッドライト最上部に配置されたLEDアクセント・ラインと相まって、ニューBMW 6シリーズ・グラン・クーペのフロント・デザインを一層精悍なものにしている。

■サイド・デザインにおいては、長いノーズとキャビンを包み込むように流れるクーペのルーフ・ラインが特徴である。そして短いフロント・オーバー・ハングが、スポーティーな印象を与え、ボディー・サイドを流れるウェスト・ラインが、ダイナミックで優雅なサイド・ビューをさらに際立たせている。また、ホフマイスター・キンク内側のガラス越しに見える「Gran Coupe」のエンブレムが、特別なモデルであることを主張している。

■リヤ・デザインにおいては、LEDライト・バーを採用したBMW伝統のL字型リヤ・コンビネーション・ライトが、夜間においてもBMWであることを主張し、さらに、リヤ・ウィンドー上部に配置されたLEDハイマウント・ブレーキ・ライトが、ワイドなスタンスを強調している。

■インテリア・デザインにおいては、センター・コンソールからインスツルメント・パネルに向かって上昇していくラインやフロントからリヤへ流れるドア・トリムの美しいラインが、ダイナミックかつ躍動的な印象をインテリア空間に与えている。コックピットのデザインでは、エルゴノミクスが考慮され、全ての重要な操作系がドライバーの手が容易に届く範囲に配置されている。また、インスツルメント・パネルのデザインは助手席を調和のとれたラインで包み込んでいる。ドライバーが最も見やすいダッシュボード最上部に配置された10.2インチ高解像度ワイド・コントロール・ディスプレイには独立型フラット・スクリーンを採用し、クロームの枠を施すことでインテリア空間の美しさをさらに際立たせている。

■リヤ・シートにおいては、2ドアのBMW 6シリーズ・クーペから115mm拡大されたホイールベースにより、快適に過ごせる室内空間を実現している。リヤ・シートはスポーティーなデザインと高いサポート性を併せ持つ左右独立タイプとしながらも、シート・ベルトおよびシート・クッションが後席中央にも装備され、後席には3名まで乗車が可能である。さらに、460lのトランク容量は、60:40の分割可倒式シートを倒すことにより、1,265lまで増やすことが可能で、様々な用途にマッチした高い機能性を実現している。

■また、ニューBMW 6シリーズ・グラン・クーペは、BMWが誇る数々の最先端テクノロジーを搭載し、あらゆるドライビング・シーンにおいて「駆けぬける歓び」をさらに向上させている。

■前輪の切れ角を車速に応じて可変制御するアクティブ・ステアリングに、後輪のステアリング機能も組み合わせたインテグレイテッド・アクティブ・ステアリング（前後輪統合制御ステアリング・システム）を装備し、中低速域時における俊敏性および取り回しの良さと、高速域での走行安定性を向上させている。

■さらに、スイッチ操作一つで、エンジン・レスポンス、オートマチック・トランスミッションのシフト・タイミング、パワー・ステアリングのアシスト量、DSC（ダイナミック・スタビリティ・コントロール）の設定が連動して調整されるドライビング・パフォーマンス・コントロール（ECO PROモード付き）により、ドライビング・スタイルに合わせて走行モードを個別に設定することが可能である。電子制御式サスペンション・システムのダイナミック・ダンピング・コントロール（※）装備車両においては、サスペンションのダンピング特性も連動して調整され、ダイナミックな走行性能と長距離走行時に求められる快適性を見事に両立している。
※:ニューBMW 650iグラン・クーペに標準装備。ニューBMW640iグラン・クーペにオプション。

■ニューBMW 650iグラン クーペは、新開発の4.4リッターV型8気筒BMWツインパワー・ターボ・エンジンを搭載している。ツイン・ターボチャージャー、高精度ダイレクト・インジェクション・システムに加え、新たにバルブトロニックを採用したこの新しいV型8気筒エンジンは、最高出力330kW〔450ps〕/5,500rpm、最大トルク650Nm〔66.3kgm〕/2,000-4,500rpmの圧倒的なパワーを発揮し、ニューBMW 650iグラン クーペをわずか4.6秒（※）で時速100kmまで加速させる。従来型のV型8気筒エンジンに対して、最高出力を10％、最大トルクを8%向上させるとともに、燃料消費量の約16％（※）削減を実現している。

■ニューBMW 640iグラン・クーペは、ツイン・スクロール・ターボチャージャーに、高精度ダイレクト・インジェクション・システムおよびバルブトロニックを組み合わせた直列6気筒BMWツインパワー・ターボ・エンジンを搭載し、235kW〔320ps〕/5,800rpmの最高出力、そして、わずか1,300rpmの低回転から4,500rpmまで一定して発揮される最大トルク450Nm〔45.9kgm〕を発生し、効率的かつ力強い走りを可能にしている。

■また、両モデルとも8速スポーツ・オートマチック・トランスミッション、ブレーキ・エネルギー回生システム、そして、エンジン・オート・スタート/ストップ機能など革新的な環境対応技術を採用している。ニューBMW 640iグラン クーペは12.4km/lの優れた燃料消費率（JC08モード）により、「平成27年度燃費基準+10％」および「平成17年排ガス基準75％低減レベル（★★★★低排出ガス車）」を達成し、エコカー減税により自動車取得税および重量税75％減税、自動車グリーン税制により登録翌年度の自動車税50％減税、かつエコカー補助金の対象モデルとなる。なお、ニューBMW 650iグラン クーペのJC08モード燃費は未定である。
*:ヨーロッパ仕様車値（自社データ）