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F1モナコGPの優勝候補にパストール・マルドナード

2012年05月24日(木)2:57 am

モナコGP(27日決勝)の優勝候補として、ウィリアムズのパストール・マルドナードの名前が挙がっている。

マルドナードは、実力ではなく持参金でレースシートを手に入れた「ペイドライバー」だと揶揄(やゆ)されていたが、スペインGPでは見事に初優勝を飾った。ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、マルドナードの優勝が1度だけの偶然とは限らないとしている。

2012年のF1は、これまでの5戦で5チーム、5人のドライバーが優勝するという史上最も予測不可能なシーズンとなっている。これに対しては、ピレリがもたらした「くじ引き」のようなものだと否定的な態度をとる関係者もいる。昨年のチャンピオンチーム、レッドブルのオーナーであるディートリッヒ・マテシッツもその1人だ。

しかし、イギリスの大手ブックメーカー『William Hill(ウィリアム・ヒル)』も、スペインGP以前は500倍だったマルドナード優勝に対する掛け率を、モナコGPでは16倍にしている。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、モナコGPには「本命が2人」いると伝えた。マルドナードと、もう1人はマクラーレンのルイス・ハミルトンだ。

「(ハミルトンとマルドナードは)2人ともモナコのスペシャリストとして定評がある。F1で走るずっと以前から、どんなクラスのレースでもモナコで優勝してきた」

「ハミルトンはスペインGPで最速だったが、予選での燃料不足によるペナルティーに邪魔された。モナコで速い才能に加えて、マルドナードのウィリアムズには素晴らしい加速力がある」

しかし、この記事を書いたトビアス・グルーナーも「今シーズンこれまでのところ、本命に賭けてうまくいった者はいない」と予測が難しいことを認めている。

2回F1王者になったエマーソン・フィッティパルディは、ロータスに賭けるという。

「彼らが最も一貫して速いチームだと思う」というフィッティパルディの言葉が『Globo(グローボ)』で紹介されている。

「くじ引き」とも言われる2012年シーズンについては、F1の専門家の間でも評価が2分しているが、元F1ドライバーで現在ウィリアムズのドライバー・アドバイザーを務めているアレキサンダー・ブルツは、波乱のシーズンを歓迎している側だという。

「ここまでで勝者は6人いる。5人のドライバーと、もう1人はF1自身だ」とブルツは『Sportwoche(シュポルトヴォッヘ)』に語った。

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