フェルナンド・アロンソ「勝利を考えることもできる」
フェラーリのフェルナンド・アロンソが、モンテカルロ市街地サーキットで行われるモナコGP（27日決勝）に向けた意気込みを語った。
フェルナンド・アロンソ
「僕たちの会長はいつもチャンスについて話をして、フェラーリのみんなの士気を上げようとしている。確かに、開幕からの5戦で僕たちの競争力は高くなかったけど、タイトルを十分に争える位置につけるだけのポイントは獲得できた。会長の意見に僕も賛成だよ。あとは僕たち次第さ」
「もし僕たちがうまくクルマを進化させて、速くすることができたら、チャンスはある。でも、それができなくて、速さを手に入れられなければ、今年タイトルを取るのは不可能だね。いいスタートは切れなかったけど、チャンスがあると覚えておくことは、フェラーリの全員にとってモチベーションになる。フェラーリのファクトリーでは、全員が全力を尽くしているから、うまくいくといいね」
「（モナコは）シンガポールなどほかの市街地コースや、鈴鹿（日本GP開催地）やスパ（ベルギーGP開催地）といった走ることを楽しめる、素晴らしいコースに比べて、特に難しいとも面白いとも思わない。ここでは走ることを楽しむんじゃなくて、週末の雰囲気や集まる人、パドックやピットレーンが素晴らしいんだ。あらゆる面がほかにないものになっていて、長い歴史があり、F1カレンダーで最も特別で、魅力的なレースになっている」
「ここではファンとの距離も縮まる。パドックを歩いているとファンに会うし、このユニークなチャンスを生かそうとスポンサーがたくさんイベントを開くからね。世界中のどこでも、例えばゲームでもそうだけど、広告にはモナコが使われているんだ。トンネルで抜くシーンとかもそうだよ。だから、モナコではコースが一番重要というわけじゃない。それ以外の面がもっと大切なんだ」
「だからこそ、僕たちはみんな勝ちたいと願っている。モナコで一勝したら、一生忘れることない思い出になるからね。タイトル争いのためにも、いいレースをしてポイントを獲得したい。もう少し夢を見て勝利を考えることもできる。もしそうなればとてもうれしいよ。フェラーリがモナコで勝ってからずいぶんたってしるし、僕個人としても、3つのチームでモナコを優勝する初めてのドライバーになれるんだ。フェラーリとは長期契約を結んでいるから、今年ダメでも遅かれ早かれチャンスは来るけどね」
