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F1に代わる「GP1」のルールをブリアトーレが作成中か?

2012年05月19日(土)18:14 pm

フラビオ・ブリアトーレがF1界に復帰する準備をしている可能性がある。

ブリアトーレは、ルノー(現ロータス)の実質的なチーム代表を務めていた2008年当時、シンガポールGPで所属していたフェルナンド・アロンソの順位をばん回させるために、チームメートのネルソン・ピケJr.にわざとクラッシュすることを命じ、これによってセーフティカーの導入をはかったとして、2009年にF1からの永久追放処分を受けたが、FIA(国際自動車連盟)と和解し、F1のパドックに姿を見せるようになっている。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌が報じたところによると、ブリアトーレが「GP1」選手権なるもののルール作りにいそしんでいるという。

F1の商業権など運営方法を規定するコンコルド協定が今年で切れるため、2013年以降の新協定の締結交渉が進んでいる。記事では、万が一これにFIAが署名しなかった場合、「GP1」選手権という独自のルールを適用することになるかもしれないと伝えている。

F1では現在、政治的問題に関するさまざまなうわさが渦巻いている。F1株式公開が計画されていることや、F1の最高責任者であるバーニー・エクレストンとメルセデスAMGとの対立などが伝えられているが、問題はそれにとどまらないようだ。

取りざたされているもうひとつの話題が、コスト管理である。最近の報道によれば、F1チームの大多数が、コスト削減をルールとして規定するようFIAに対して求めており、これを数年前に物議を醸した年間予算制限にまで強めようという動きがある。

年間予算額に制限を設ける案は、2009年に当時のFIA会長マックス・モズレーによって提案されたが、F1チームはこれに激しい抵抗を示し、一時はシリーズ分裂の危機にまで関係が悪化した。

チームがFIAにコスト制限の明文化を求める一方で、F1の商業面を取り仕切るエクレストンの考えは違うようだ。エクレストンが、FIAの現会長ジャン・トッドとあまり親密でないことは有名で、FIAがF1のルールを作成して管理する必要性にも納得していないと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は伝えている。

ここにブリアトーレの名前を加える必要があるようだ。『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、ブリアトーレが作成中といわれる新ルールをフェラーリは歓迎するのではないかと伝えている。そのルールは、空力の重要性を減らす方向で作られているから、というのが同誌の見方だ。

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