マクラーレンは今週末のスペインGPで、従来よりノーズを高くしたマシンを走らせると見られている。
先週のムジェロテスト最終日に、マクラーレンのテストドライバー、オリバー・ターベイが新しいフロントウイングをテストしたが、その際ノーズの先端が明らかに従来より高くなっていた。
今シーズンから、衝突時の安全確保のためにノーズの高さ制限が低くなり、これに対応する方法として、ノーズの途中に段差のあるステップドノーズが今年の流行になった。しかしマルシャとマクラーレンだけは、ノーズ全体の高さをおさえて、従来通りのなだらかなカーブを描いたノーズを採用。ノーズの先端が高いほど、マシン下部へ取り込む空気の量が多くなり、より大きなダウンフォースを生み出すと言われている。
マクラーレンがムジェロでテストした新しいノーズは、段差こそないものの、ノーズの先端は明らかに以前のものより高くなっていた。マクラーレンはシーズン序盤こそレースをリードしたが、前戦のバーレーンGPでは苦戦を強いられた。
マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、9日(水)にこう話している。「最近では、ここはマシンの中でもかなり重要な部分だ。わずかでも改良できることがないかと探すものだ」
新しいノーズをスペインGPで使うかどうかについては、ウィットマーシュはこう答えた。「たぶんまた使うだろうね、うん」
「日曜(決勝)に使うこともかなりの確立であり得る」