NEXT...F1開催スケジュール

フェルナンド・アロンソ「未来に自信が持てた」

2012年05月04日(金)6:31 am

フェラーリのフェルナンド・アロンソは、F1ムジェロテスト3日目で98周を周回して、ベストタイムは1分21秒363で3番手になった。

フェルナンド・アロンソ
「まずは家族や友人をはじめ、みんなを安心させておきたい。今日起きたアクシデントだけど、時速7kmでバリアに当たっただけだから、無傷だよ」

「午前中に失った分の走行距離は、午後に稼げた。でも、僕らがもともとテストで目指していたものが最後の走りでできたかどうかは疑問だな。風向きが変化したせいか、午後は路面状況も変わってしまった」

「とはいえ、3日間のテストにはとても満足している。テストを終えて、すがすがしい気持ちだよ。今回僕らは、ほんとうに少しだけ改良型空力パーツを試したんだ。マシンの反応は僕らが予想したとおりで、それは明るいニュースと言える。近々はもちろん、もっと先の未来にも自信が持てたよ」

「マラネロ(チーム本拠地)で目指したものがサーキットで形になったんだからね。取り組んだことはそれだけじゃない。ほかにもいろいろあるよ。特にタイヤだね。1周アタックでの走りと多くの周回を走る両方に取り組んだ。マシンのセットアップとスタートもメニューに入っていた。新しいクラッチを試すからっていうのもあるけどね」

「今日のムジェロでこれまでの遅れを取り戻せたかと言えば、それは分からない。でもスペインGP(13日決勝)には、もっと重要な改良パーツを持ち込むんだ。今トップを走るチームとの差を、次のレースを皮切りに縮めていければ良いね」

「その新パーツなんだけど、わざわざテストに持ってくるより、風洞施設でじっくり開発を煮つめようって話になったんだ。すべての改良パーツをサーキットで試せたら、それに越したことはないけどさ。でも、改良パーツのすべてにきちんとした性能を見込めるのも、それはそれで悪くない」

「スペインGPは、シーズンの転機となる重要なレースになるだろうけど、そこですべての行方が決まるわけじゃない。魔法みたいに、いきなりポールポジションに返り咲くなんてあり得ないよ。まずは、余裕でQ3に上がれるようにしたいね。トップ6にもっと近づきたい。そしてさらに、先のレースを目指して開発を続けるんだ」

「モナコ(27日決勝)、カナダ(6月10日決勝)、バレンシア(ヨーロッパGP/6月24日決勝)と一歩ずつ前進だよ。そうして初めて、0.7秒から0.9秒の差を埋めることができる。自分たちがどれだけ後れを取っているか、それを序盤戦で見極めるのは難しいんだ。現状でトップの連中とは、それだけの差がある。もちろん、スペインGPで大きな進歩が望めないってわけじゃないよ。とにかくタイトルを狙う以上は、難なくQ3に進めるぐらいの速さがなきゃダメだ」

「走り自体は、テスト初日(1日/火)とまったく変わらないよ。これまでのレースを見れば分かるとおり、今年のマシンで重要なエリアは排気管じゃない。いろんな形の排気管を搭載したマシンが勝っているじゃないか。例えば、バーレーンGPで優勝したレッドブルは排気口が下を向いていた。ところが、実際にサーキット上で最速だったロータスの排気管は、真っすぐな形状をしていたんだ」

「年間スケジュールは、去年より今年のほうが好きだな。今年は、序盤戦でしっかりマシンを把握できている。だから、どこに改造の手を加えるにしろ、それにはちゃんと意味があるんだ。それから、個人的にはシーズン中にテストできるのは良いね。それに、またムジェロで走れてうれしかったよ。ここでの1周は、ほかのサーキットの100周に値する。僕に言わせれば、ムジェロでの1日は、シミュレーターでの作業1年分に相当するよ。そんなの考えるまでもないさ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック