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F1ムジェロテスト、最も躍進したのはザウバー?

2012年05月02日(水)23:47 pm

1日(水)にムジェロ・サーキットで始まったF1テストでは、ザウバーが最も大きく躍進したと報じられている。

ドイツ誌『Auto Motor und Sport(アウトモートア・ウント・シュポルト)』によると、ザウバーが今回投入した新しい排気系統とフロントウイングは、ムジェロテストに参加しているF1チームの中で「最も大きな改良パッケージ」だという。1日には小林可夢偉がザウバーで走行を担当し、2日も可夢偉が走っている。

それとは対照的に、マクラーレンはそこまで大きな改良を行っていない。このことは、ルイス・ハミルトンやジェンソン・バトンといったレースドライバーではなく、テストドライバーに走行を任せていることからもうかがえる。

メルセデスAMGも大きな改良を持ち込んでいないようだ。しかしウィリアムズは、控えドライバーのバルテリ・ボッタスがマクラーレン流の排気システムをテストしている。

またフェラーリも新しい排気系統を試しており、ムジェロテストが閉幕する3日(木)には新しいエンジンカバーとサイドポッドを含んだ改良をデビューさせると見られている。なおフロントウイング、ノーズ、フロアについては、次戦のスペインGP(13日決勝)にお目見えする予定だ。

レッドブルは、外見で分かるような劇的な変化は見られない。ちなみにレッドブル陣営は、このテストをマシンのセットアップのために利用したいとコメントしていた。前戦のバーレーンGPで優勝したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、こう語っている。

「今の僕たちが持っているものから、いかにして最大限に力を引き出すか。それをまだまだ学ばないといけないよ」

ただしこの目的を果たすためには、フェラーリが保有するムジェロ・サーキットは最適なものではないかもしれない。その理由について、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグは次のように話している。

「走るには最高のサーキットだよ。でもエンジニアたちの側からすると、いろいろなタイプのコーナーがあるバルセロナ(スペインGP開催サーキット)の方が好ましいんじゃないかな」

「高速サーキットであるムジェロには、低速コーナーがほとんど存在しないんだからね」

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