マーク・ウェバー(レッドブル)が、フェラーリとの仮契約を交わした可能性がある。スペインのF1専門誌が伝えた。
フェラーリの育成ドライバーであるザウバーのセルジオ・ペレスが、マレーシアGPで2位に入る活躍を見せたことから、ペレスが不振にあえぐフェリペ・マッサの後任としてフェラーリへ加入するのではないかとのうわさが広がっている。しかし、『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』の記者であるレイモンド・ブランカフォルトは、次のように伝えた。
「すでに、仮契約が結ばれているかもしれない。だが、それはフェラーリとウェバーの間でだ」
昨年、レッドブルがウェバーとの契約を今年も1年延長することを決定する前には、ウェバーがフェラーリへ移籍するのではないかとのうわさもささやかれていた。
ウェバーは昨年、最年少でのF1連覇記録を塗り替えたチームメート、セバスチャン・ベッテルの陰に隠れてしまっていたが、今シーズンはベッテルよりもいいスタートを切ることができている。
そして、ウェバーは今シーズンの開幕前に、もしレッドブルと2013年の契約を結ばないようなことがあれば、「(ほかに)競争力のあるもの(クルマ)が必要になるだろうね」とコメントし、こう加えていた。
「トップを狙える位置にいることは、自分自身をハングリーな状態にしてやる気を保つためのとても大きな要素なんだ」
フェラーリは、今年で契約の切れるマッサとの契約を延長しないとみられるが、ブランカフォルトはその後任候補としてウェバーを挙げ、次のように続けている。
「フェラーリは彼(ウェバー)の豊かな経験や、安定した成績、そしてアロンソ(フェルナンド・アロンソ/フェラーリ)と仲がいいという事実をうまく利用することができるだろう」
「面白いことに、ウェバーは(アロンソと同じように)、まだフラビオ・ブリアオトーレ(元マネジャー)との関係も保っている」