2012年シーズンの2戦が終わり、いまだはっきりとしない今季F1の勢力図だが、ヨーロッパでの戦いが始まると、さらに勢力図が変化する可能性がある。サウバーのチーム代表ペーター・ザウバーが語った。
ザウバーの所属ドライバーであるセルジオ・ペレスは、第2戦マレーシアGPで優勝まであと一歩という活躍を見せて2位とった。
チームとして久しぶりの表彰台に涙を見せていたザウバー代表は、今も続くクルマの開発が今季のカギになると話している。
「チームがどれだけ早くクルマを開発できるか、その点にかかっている」
「次の中国GP(15日決勝)、バーレーンGP(22日決勝)では小さな改良が見られるだろう。大きな改良を投入するのはスペインGP(5月13日決勝)でヨーロッパラウンドが始まってからになる」
「その時、勢力図は大きく変わるはずだ」とザウバー代表はスイス紙『Blick(ブリック)』のコラムでつづった。
サウバーはわずか2戦で70ポイントを獲得し、チーム間でポイントを争うコンストラクターズ選手権で4位となっている。しかし、2012年シーズンに確かな力を見せ始めているのはサウバーだけではない。
「F1の競争がこれほどまでに激しかったことがかつてあっただろうか。予選でひとつミスをするだけで、いくつものポイントを失ってしまう」
「さらに、中団グループがトップチームとの実力差を大きく縮めている。つまり、グリッド順が今までになくシャッフルされる可能性があるのだ」とザウバー代表は加えた。