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エイドリアン・スーティルの傷害事件が決着

2012年03月31日(土)13:20 pm

昨シーズンまでフォース・インディアでドライバーを務めていたエイドリアン・スーティルの傷害事件が、スーティル側の控訴取り下げで正式に決着を迎えた。

スーティルは、2011年の中国GP後に上海で起こしたロータス(当時ロータス・ルノーGP)のオーナー企業ジェニイ・キャピタルの取締役エリック・ルクスに対する暴行傷害罪で、今年1月末に、1年6カ月の執行猶予付き有罪判決と罰金20万ユーロ(約2000万円)の支払いを言い渡された。

スーティルの弁護士らはミュンヘンの裁判所が下した判決を不服としてただちに控訴、それを受けて検察側も控訴していた。

しかしドイツ紙『Bild(ビルト)』は、スーティルが控訴を取り下げ、検察側も同様に控訴を取り下げたと報じた。これによって、スーティルの有罪が確定したことになる。

先日、被害者のルクスが公式にスーティルの謝罪を受け入れたことも報じられていた。

「エリック・ルクスに直接気持ちを伝えることができたし、もう裁判所に出廷する必要もなくなって、とてもうれしい」とスーティルが語った。

「もう1年、昨年と同じような年を過ごすことはしたくない。この問題が決着したから、できるだけ早く自分が一番うまくできること、それは、F1でのレースを再開したい」とスーティルは付け加えた。

『Bild(ビルト)』によると、刑事事件での有罪判決やそれを受け入れたことによって、F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)が発給するスーティルのスーパーライセンス(F1に参戦するために必要不可欠なライセンス)に影響が出ることはないという。

スーティルのマネジャーであるマンフレッド・ジマーマンは、「われわれは、エリック・ルクスとエイドリアンが直接話をし、この事件が決着したことを大変喜んでいる」と語った。

「これからは、F1にだけ集中し、エイドリアンをF1に復帰させることに全力を尽くす」とジマーマンはコメントしている。

すでにスーティルには、フェラーリやザウバーなど複数のチームが復帰先としてうわさにのぼっている。

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