フェラーリの技術責任者パット・フライは、レッドブルが依然として明らかに他チームから一歩抜け出していると考える。
パドックでは、レッドブルとマクラーレンが拮抗(きっこう)しており、メルセデスAMGをはじめとする第2集団が追い上げを急いでいるとする見方が大勢だ。
これに対してフライは、『Guardian(ガーディアン)』紙にこう語る。「私が思うに、今のレッドブルはタイムにしてコンマ5秒ほど他チームより速いね」
「テストで積んだ燃料の量をもとに推理しているんだが、おそらくレッドブルはほかの誰よりコンマ5秒から7秒は速いはずだ」
最近、開幕戦のオーストラリアGPで表彰台を獲得するのは無理と発言したフライだが、ドライバーのフェリペ・マッサとフェルナンド・アロンソは、もっと前向きだった。
「現時点では、誰が速い速くないなんて言えないよ。あまり人の話に耳を傾けないほうが良い。本当のところは、れっきとしたサーキットのマレーシアに行くまで何も分からないよ」と、アロンソは『Marca(マルカ)』紙に話す。しかし、フェラーリ勢は予選Q2で敗退、トップ10に残ることはできず、開幕前から話題になっていた不調が深刻であることを予想させる予選結果だった。
フェラーリが抱えるという問題についてHRTのペドロ・デ・ラ・ロサは、こう話す。「僕もマスコミで得た知識ぐらいしかないけど、前のテストからどれほど時間がたったか、考えてごらんよ」