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F1開幕戦オーストラリアGPレースレポート

2012年03月18日(日)17:13 pm

2012年F1開幕戦オーストラリアGPが3月18日(日)、アルバート・パーク・サーキット(1周/5.303km)で3日目を迎え、現地時間17時(日本時間15時)から決勝が行われ、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が優勝した。

レーススタート時の天候は晴れ、気温22℃、路面温度は29℃。スタートでは、ポールポジションのルイス・ハミルトン(マクラーレン)がやや出遅れ、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が1コーナーでトップに立つ。また、メルセデスAMG勢が好スタートを決め、ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)が4番手スタートから3番手に、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は7番手スタートから4番手に浮上した。

中団グループで混乱があったものの、13番手スタートの小林可夢偉(ザウバー)は、これをうまく切り抜けて11番手に。また、ギアボックス交換によるペナルティーで最後尾スタートだったセルジオ・ペレス(ザウバー)は、12番手にジャンプアップした。2周目、3番手からスタートして6番手に順位を落としていたロメ・グロジャン(ロータス)が、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)と接触してフロントサスペンションを壊し、そのままクルマを降りた。

3周目にはザウバー勢の順位が入れ替わり、ペレス10番手、可夢偉が11番手となった。また、可夢偉はどこかで接触があったようで、リアウイングを損傷している。トップのバトンは、ハミルトンを徐々に引き離している。3番手シューマッハは前を走るマクラーレン勢についていけず、2番手ハミルトンとシューマッハのタイム差が大きくなっていく。また、中団グループではいたる所で接近戦が繰り広げられている。

10周終了の時点で、トップのバトンと2番手ハミルトンの差は3.6秒。ハミルトンと3番手シューマッハの差は9.7秒にまで広がった。11周目の1コーナーでシューマッハがコースオフ、このすきにベッテルが3番手に浮上した。シューマッハはギアにトラブルが発生したと無線で報告している。シューマッハはそのままピットへ戻り、クルマを降りてしまった。

15周目終了時、バトンとハミルトンの差はほぼ変わらず、3.5秒。一方、3番手に浮上したベッテルがマクラーレン勢との差を少しずつ詰め、7.7秒差となった。14周目に可夢偉がタイヤ交換のためピットへ、タイヤ交換後の可夢偉はファステストラップを更新しながら前のクルマを追っている。

16周目にバトンとベッテルがタイヤ交換のためピットへ、次の周にはハミルトンもピットへ入った。上位勢が1回目のピットストップを終えたものの、ハミルトンはまだピットへ入っていないペレスの後ろになってしまい、タイムを落とす。このすきにバトンがハミルトンとのタイム差を広げ、21周目が終了した時点で両者の差は11.4秒になった。また、ハミルトンとベッテルの差はなくなり、ハミルトンの背後にベッテルがつけている。

21周目にハミルトンがペレスを抜くと、ハミルトンはファステストラップを更新しながらバトンを追う。一方、キミ・ライコネン(ロータス)が25周目に可夢偉を抜いて9番手に浮上。ライコネンはその2周後にフェリペ・マッサ(フェラーリ)も抜き、8番手に順位を上げた。

ペースを上げてバトン追撃を狙うハミルトンだが、バトンもこれに合わせてペースアップ。31周目にはバトンがファステストラップを更新しており、両者の差は9.6秒となかなか縮まらない。一方、ハミルトンとベッテルの差はやや広がり、33周目終了時で両者の差は2.2秒となった。

36周目終了時、トップのバトンがピットへ。また、バトンとハミルトンの間に10秒以上の差があることを利用し、ハミルトンも同時にピットイン。マクラーレンは後から入ったハミルトンを待たせることなく連続ピットストップを成功させた。そして、ホームストレート上にビタリー・ペトロフ(ケーターハム)がクルマを止めたことからセーフティカー導入。ベッテルを含め、最後のピットストップを残していた多くのクルマがここでピットインした。

隊列が落ち着くと、バトンがトップ、2番手ベッテル、3番手ハミルトン、4番手マーク・ウェバー(レッドブル)となった。可夢偉はライコネンの後ろ、10番手につけている。

42周目からレースが再開すると、上位陣で順位の変動はなかったが、可夢偉がライコネンを抜いて9番手に浮上した。また、バトンがすぐにペースを上げるが、ベッテルはこれについていけず、43周終了時で両者の差は3.4秒に広がった。その後、ベッテルもペースを上げてきたが、バトンはファステストラップを連発しながらこれに応戦。両者の差はなかなか縮まらない。

53周目、可夢偉が8番手を狙ってニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)のインに飛び込む。しかし、ロズベルグが順位を守り、
逆に可夢偉が10番手のライコネンから攻められる状態となった。トップでは、トップ4がほぼ同タイムで走行し、こう着状態になっている。

結局、終始レースをリードしたバトンがそのまま優勝。ベッテルが2位、ハミルトン3位、ウェバーが4位、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が5位に入った。

最終周にはロズベルグがトラブルのためスローダウン。また、6番手を走行していたパストール・マルドナード(ウィリアムズ)がクラッシュ。これが影響したのか、中団グループで混乱があり、その中で可夢偉がうまく順位を上げたようで、可夢偉は6位でゴール。ペレスも8位でゴールし、ザウバーは開幕戦から2台そろってのポイント獲得を果たした。ライコネンは7位でレースを終えている。

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