オーストラリアGP予選で予選通過の基準タイムを記録できなったHRTは、決勝を欠場することに決まった。
HRTは、2012年型車の準備が間に合わず、新車でのテストを行わないまま開幕を迎えていた。そして迎えた予選、HRTの2台は予選通過の基準となるQ1のトップから107%以内のタイムを記録できなかった。
F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)が予選落ちしたドライバーを救済措置で決勝に進ませるのは、よくあること。しかし今回のHRTに救済措置が認められることはなかった。
「僕らができることは、すべてやったよ」
「結局のところ、僕らには改善の余地が多く残されている。多岐にわたる変更が必要なのは間違いない。それが何かも分かっている。今は我慢するのみとしか言えないよ」
「オーストラリアに着いたとき僕は言った。これは試練なんだと。僕らのシーズンは、まだ開けていないんだ。精神的にキツいのは、衆人環視のもと、僕らの開幕に向けてがんばらなければならないことだ」と、ドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサは『EFE通信』に語る。
『AS』紙の記事によると、HRTの2012年型車F112最大のトラブルは油圧システムだ。問題点の解消は、来週末のマレーシアGPにも間に合わないとみられる。
「僕はこのチームに誇りを持っている。人は1日24時間以上、働けないものだろ」と、デ・ラ・ロサは言う。