ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)が、自分より10歳以上若いドライバーたちに対して引けを取っているとは思っていないと語った。
F1で7度のタイトル獲得という記録を打ち立て、2006年に引退したシューマッハ。2010年にメルセデスAMGから現役を果たし、今年で43歳になったが、復帰後はまだ一度も表彰台に上がることはできていない。このことから、メルセデスAMGの2013年ドライバーに関して、さまざまな推測が飛び交っている。
今年で契約が満了するシューマッハを残留させるのか、あるいは同じく今年で契約の切れるマクラーレンのルイス・ハミルトンを移籍させるとの報道もある。
しかし2012年シーズン開幕を前に、『Westdeutsche Allgemeine Zeitung(西ドイツ・アルゲマイネ・ツァイトゥング)』に対してシューマッハはこう語った。
「30歳のときの自分と同じくらい競争力があるかどうかなんて、正直分からない。ただし明らかなのは、まだまだやれるってことさ」
メルセデスAMGのチーム代表であり、2000年から2004年にかけてフェラーリで、5年連続タイトル獲得という偉業をシューマッハと共に達成したロス・ブラウンは、イギリスの日刊紙『Guardian(ガーディアン)』の取材に対してこう認めた。
「91勝という記録を持つ彼も、今は10分の1ばかり力を失ってしまっている」
では、どうすればシューマッハはそれを取り戻せるのだろうか?
「恐らく、そんなことはしないだろう。彼はその事実を受け入れて、それを埋め合わせるために、自らの経験と知識をフルに活用するだけだ」とブラウンは答えた。