マーク・ウェバー(レッドブル)が2013年もレッドブルからF1に出走するのか。その答えはまだ出ていない。
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、昨年チームメートのセバスチャン・ベッテルに完敗したウェバーも冬季テストでの走りに満足し、足取りも軽く母国での開幕戦に臨むだろうと話している。
しかし、ウェバーの将来については「夏の間に」話し合う、と言葉少なだ。
「ウェバーとの契約は1年ごとに更新している。それがウェバーとチーム、両方にとっていいやり方なんだ。今のウェバーのモチベーションは高いし、結果も出してくれる。将来については夏の後半に話し合うことになるだろう」
35歳になるベテランドライバーのウェバーをおびやかすのは、レッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソからデビューするダニエル・リチャルド、ジャン・エリック・ベルニュといった若手ドライバーたちだ。
ホーナー自身も、この2人の若手について「将来に向けて花開こうとしている」と話す。
しかし、実際のところは、ウェバーのレッドブル残留はベッテルとの差をどれだけ小さく保っていられるかにかかっているだろう。
「ベッテルは、最も優れたドライバーではないにしても、現役最高のドライバーのひとりには数えられる。残念ながらウェバーは行きづまってきているようだ」と、ウェバーの状況をこう話すのは、1980年のF1ワールドチャンピオンであるアラン・ジョーンズだ。
「だから私は思うんだよ。ウェバーはこの困難を乗り越えなければ、クビになるだけだとね」