昨年までトロ・ロッソに在籍していたハイメ・アルグエルスアリは、元チームメートであるセバスチャン・ブエミのようにル・マンへ出たいとは思わないと話している。
アルグエルスアリとブエミの2人は昨シーズンの終了とともにトロ・ロッソのシートを失った。ブエミは今年、レッドブルのリザーブドライバーとしてF1に残るとともに、ル・マン24時間レースにトヨタからスポット参戦する予定だ。
一方アルグエルスアリは、ピレリのテストドライバーになるのではとのうわさもある中、イギリスのラジオ局で共同解説者の仕事を得ることができたおかげで、今年もF1のパドックに残ることができることになった。そのアルグエルスアリは、ル・マンに出ることは考えていないとして、『BBC』へ次のように語っている。
「いや、そうするとF1から遠ざかってしまう。僕はラジオの仕事をしながら、トレーニングの一環としてゴーカートのレースでもするよ。ほかのレースをするというのは、ほかのキャリアを始めるということでしかない。つまり、F1以外のものをするということだ」
アルグエルスアリは、もしチャンスが訪れた場合には、すぐF1レースに戻ることができるよう、自分の予定表にほかのレースの予定を書き込まないようにしているのは明らかだ。
「F1では絶対なんてことはないよ。何だって起こりうるからね」とアルグエルスアリは続けた。
『BBC』ももちろん、アルグエルスアリが解説者となった本当の目的には気づいている。『BBC』のラジオ番組『Radio 5 Live』の責任者であるエイドリアン・バン・クラバレンは次のように話した。
「われわれとしては、ハイメが近い将来再びどこかのチームで走る可能性があることを認識しつつ、今の時点では彼の経験を最大限に生かすつもりだ」