2012年シーズン開幕前最後のテストが行われているバルセロナのパドックで、2日(木)に奇妙な外観のピレリタイヤに驚くドライバーの姿が見られた。
ピレリは今季も4種類のドライタイヤを用意。ロゴなどのカラーリングの違いでタイヤの種類を見分けられるようになっている。しかし、バルセロナで見られたタイヤのいくつかに、この見分け用の印がないものがあった。
オーストラリアでの開幕戦が2週間後に迫った今、チームは自分達が行っているテストのプログラムが他のチームに分からないようにするため、見分け用の印がないタイヤを用意するよう要望したといううわさが流れていた。
フランスの『Auto Plus(オト・プリュス)』は、カラーリングが施されていないタイヤは「試作品」だと説明するピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーの発言を伝えている。
これらのタイヤは、直前に発生した災害により、通常ピレリがF1タイヤの製作に使用するトルコの工場ではなく、別の場所で製作されたようだ。
ヘンベリーはまた、2011年の序盤戦はピレリタイヤが面白くしたが、2012年向けのタイヤは昨年のものほど極端な設計になっていないとの批判に答えている。
「その判断を下すのは、いくつかのレースからデータを取ってからだ。まだ早すぎる」
また、ピレリの2012年テスト車とテストドライバーが間もなく発表されるとヘンべリーは明かした。うわさでは、フォース・インディアを離脱したエイドリアン・スーティルがテストドライバーになるだろうと言われている。