ルーベンス・バリチェロ、インディカーへフル参戦
昨年までF1で戦い、F1の史上最多出場記録を更新していたルーベンス・バリチェロが、今季はアメリカの最高峰カテゴリーであるインディカーへKVレーシング・テクノロジーからフル参戦すると発表された。
バリチェロは、昨年限りでウィリアムズのF1シートを喪失。その後もほかのF1チームでシートを獲得することはできず、インディカー参戦を視野に入れながら、先日にはKVレーシングからインディカーのテストに参加していた。
KVレーシングは、昨年まで佐藤琢磨が所属していたチームであり、元インディカー王者のジミー・バッサーが共同オーナーになっている。また、バリチェロの友人トニー・カナーンが所属しているチームでもある。バリチェロは、インディカー参戦の喜びを次のように語った。
「ワクワクしているよ。僕にとって全く新しいことだからね。これまでにかかわってくれたすべての人に感謝しなくてはならないけれど、特にトニーはずっと後押ししてくれていた。そして僕のスポンサーであるBMC、エンブレイス、ロカウェブに対しても協力に感謝したい」
「これは新しい経験になるけれど、とってもとってもうれしく思っている。僕のこれまでの経験とともに、一からルーキーとしてスタートすることになる。でも、時間がたつにつれてうまくやれるようになると思っているよ」
「僕にとって大事なことは、KVレーシング・テクノロジーの手助けができるようになることだ。彼らはとてもうまくやってきているし、昨年はトニーがチームをそれまで以上のレベルへと押し上げた。だから、それを基礎としてチームがもう一段上のレベルへと上がれるように貢献したいと願っている。とてもうれしく思っているし、笑顔でいっぱいだよ」
一時は、バリチェロの妻が大クラッシュの多いオーバル（だ円形）コースでのレースに懸念を示し、オーバル以外のレースのみへ参戦するとのうわさもあった。しかし、バリチェロはオーバルも含めた全レースへ参戦するとのことだ。
