F1シーズン前テストの結果から、すでにフェラーリを見限る見方もあるが、所属ドライバーのフェルナンド・アロンソはそういった意見に苦言を呈した。
「特にメディアの間には(フェラーリの)クルマはダメで、僕たちが無駄に冬を過ごしたんじゃないか、というようなことを言う傾向があるみたいだけど、彼らは分かってないんだよ」
「僕たちはとても落ち着いている。クルマはとても複雑だし、速くならないと考える理由なんて何もないよ」
「ブロウンディフューザーの禁止によって失われるリアのグリップを取り戻すことにみんな苦しめられているけど、それはすぐに埋め合わせできると思っている」とアロンソは『Marca(マルカ)』に語った。
今週、バルセロナでシーズン開幕前の最後となるテストが始まる。しかし、アロンソは各チームの実力がすぐに明らかになるとは考えていないようだ。
「オーストラリア(開幕戦/3月18日決勝)は普通とは違うサーキットだし、変わったレースになるものだ。だから、いろんなことが見え始めるのは第3戦(中国GP/3月15日決勝)あたりからだろうね」
「重要なことは、もし僕たちがすぐに勝てないとしても、最初の3レースか4レースをすべて勝つドライバーが出ないことだ」とアロンソは話している。
しかし、アロンソはオーストラリアGPやそれ以後のレースについて、今はまだどんな予想も立てられないとして、次のように言い切った。
「今の段階で結論づけられることは何もないよ。まったくない」
「僕たちが7番手でなければいいと願っているけどね」
「あとはすべて推測でしかないよ。レッドブルがQ2止まりってことはないだろうし、マクラーレンやメルセデスAMGだって悪くはないだろう。でもこれもただの仮定の話でしかない」
「バルセロナでのテストは、(テストが)始まったころより良い形で終えることができた。でもそれは、僕たちがトンネルの中にいて今やっと光が見えてきたというわけではない。僕らは一生懸命に、よく働いているよ」