マルシャの2012年型車は、フロントノーズに段差が無いようだ。
これまでに発表された2012年型車のうち、マクラーレンを除いたすべてのチームが、新ルールを順守するためにモノコックとノーズ先の間に段差を設けている。
しかしドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、来週スペインのバルセロナでお披露目されるマルシャの新車でも、フロントノーズがマクラーレン同様に段差のない形状になっていると報じた。
マルシャは前身のヴァージン時代からマクラーレンと連携しており、風洞実験を行う設備などもマクラーレンの施設を利用している。
今シーズンのマシン設計について、マルシャ側は次のように説明した。
「段差の有無は理論上あまり大きな違いを生まなかった。それならば未知のデザインでわざわざリスクを負う必要もないだろうということになったのだ」
マルシャのドライバーであるティモ・グロックは、マクラーレンのシミュレーターですでに新型マシンの試乗をしており、次のように『Speed Week(スピードウィーク)』へコメントしている。
「僕らはシミュレーターを使った経験があまり豊富では無いから、これで大丈夫だってことを願うよ。あまり楽天的にもなれないけれど、落胆はしていない。でも良い基礎が出来上がっていると思う」
「これまで去年のマシンの欠点を探し、克服することにかなりの時間を費やしてきたんだ」