NEXT...F1開催スケジュール

ルイス・ハミルトン、新車には「ガッカリ」

2012年02月17日(金)2:22 am

ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、2012年型車MP4-27のパフォーマンスに失望していると報じられた。

今季からF1では、クラッシュ時の安全性向上を目的に、ノーズ先端を昨年までよりも低くするようルールが変更された。しかし、サスペンションの取り付け位置や空力面を考慮し、チーム側は昨年までのノーズ位置を維持するよう希望。妥協案として、コックピットのあるモノコック部の高さは変えず、取り外し可能なノーズコーンと呼ばれる先端部分のみの高さを低くする規定となった。

これを受けて、ほとんどのチームがモノコックとノーズコーンを接続するバルクヘッド付近に段差を作り、モノコックの高さは維持しつつ、ノーズを低くするという手法を採用した。しかし、マクラーレンのノーズに段差はなく、緩やかな曲面を描きながらノーズ先端が低くなる形状になっている。

だが、ハミルトンはこのノーズ形状に懸念を抱いており、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が次のようなハミルトンのコメントを掲載した。

「みんなフロントが高くなっているのを見て、僕たちの選択が本当に正しかったのか、不安になったのは事実だよ」

先週にスペインのヘレスで4日間にわたって行われた開幕前テストで、マクラーレン勢が記録したトップタイムは、ハミルトンが走行を担当した3日目の1分19秒464。一方、このテストを2012年型車で走った中で最も速いタイムは、ロメ・グロジャン(ロータス)が3日目に記録した1分18秒419だった。

しかも、ハミルトンはこのタイムを記録した際、クルマの重量を軽くするために燃料を少量しか搭載せず、「アグレッシブに」走っていたという。つまり、現段階ではロータスとマクラーレンの間に少なくとも1秒の差があると言えるのだ。

また、今年から車体後部の空力パーツ、ディフューザーへ排気を流して性能を向上させる技術が禁止になったことから、「高速コーナーでコントロールが難しくなった」とハミルトンは語っている。

その一方でセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、「高速コーナーでは、(2011年と比べて)大きな変化は感じないよ」とコメント。高速コーナーでは、レッドブルよりもマクラーレンの方が、ルール変更によるパフォーマンス損失は大きいことが想像できる。

さらに、スペインの『Marca(マルカ)』によると、ハミルトンはかつてのチームメートであるヘイキ・コバライネン(ケーターハム)に対し、新車には「ガッカリしている」とヘレスで打ち明けていたという。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック