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マーティン・ウィットマーシュ、FOTA脱退でもチーム間の団結は揺るがない

2012年02月17日(金)12:10 pm

ロータスが次にFOTA(F1チームで結成された商業権やルールについての協議組織)から脱退する可能性がある。

すでにHRT、ザウバー、トロ・ロッソの他に、今日のF1をけん引しているレッドブルとフェラーリという有力チームまでもがFOTAからの脱退を表明している。これに対し、マクラーレンやメルセデスAMGといったチームはそれらのチームとは異なる立場をとり、現在も団結を維持している。

ところが今週、ロータスのチームオーナーであるジェラルド・ロペスが、ロータスもFOTAからの脱退を計画していることを認めているという報道があった。

FOTAからの脱退した背景は、各チームによって異なっている。レッドブルはF1でのコスト削減を実現するための紳士協定、RRA(リソース・リストリクション・アグリーメント)を順守していないという指摘を受けて脱退を決意した。フェラーリは“フェラーリ・ブランド”の力を利用して将来のF1のルールや構造を自分たちに有利にしようとしているとうわさされ離脱した。

その一方で、以前はBMWという大手自動車メーカーの傘下に身を置き2010年から再びプライベートチームとしてF1に参戦しているザウバーは、近年のF1においてのコスト削減をめぐる動きは小規模チームの生き残りをかえって難しくしていると指摘している。

「RRAは正しい方向に向かっての第一歩ではあるかもしれない。しかし、早急に次の一歩を踏み出す必要がある。それがわれわれのような小規模チームにとっては、決して簡単なことではなくなってしまった」とザウバーは語っている。

しかし、脱退が相次いだものの、チーム間の団結が崩壊してしまったわけではないとマクラーレンの代表でありFOTAの会長でもあるマーティン・ウィットマーシュは主張している。

たしかに非FOTAメンバーのチームも、同団体での取り決めた夏のファクトリー閉鎖期間についての協定には、現在も賛同していることを考えると、ウィットマーシュの主張は正しいと言える。

「私は“FOTA”というブランドに固執するつもりはない。大切なことは、われわれが協力し合って賢明な判断を下すことによって、このスポーツが抱えている問題点がより良い方向に向かっていくということを各チームが自覚することだ。私は、われわれがこれからもそうあり続けることを願っているし、信じている」とウィットマーシュは最近語っていた。

「マクラーレン、レッドブル、そしてフェラーリの関係は以前の通りとても良好だ」とウィットマーシュは付け加えた。

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