世界的飲料メーカーであるレッドブルの総帥であり、レッドブル・レーシングのオーナーであるディートリッヒ・マテシッツが、今シーズン、マーク・ウェバー(レッドブル)には少なくともチームメートのセバスチャン・ベッテルと対等に戦えるだけの平等なチャンスが与えられると主張している。
2010年シーズンにはタイトル争いにからんだウェバーだったが、2011年シーズンにおいては2年連続でチャンピオンとなったベッテルに完全に圧倒された。
しかし、マテシッツは『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙に、今シーズンもこれまで同様この2人には平等な立場が与えられるとし、次のように語っている。
「われわれの姿勢は変わっていない。チームオーダーはない。ふたりともまたゼロからスタートすることになる」
2012年にはレッドブルのドライバーのうちどちらが優位に立つのか、ということについてマテシッツはこだわりを持っていないようだ。
「今日の段階でそれを言うのは難しい。でも、ウェバーであっても不思議はないだろう? 私はベッテルにとって、その優位を保つことがどれだけ厳しいことなのか、困難なのか、あるいは不可能なのかということを本当に知りたいんだよ」
しかし、ウェバーとの契約は2012年までとなっており、マテシッツは「われわれの第一の目標は、ジュニアドライバー(レッドブルの育成ドライバー)のうちのひとりを昇格させることだ」と認めていた。