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F1関係者も「今年のF1は醜い」

2012年02月14日(火)14:20 pm

元F1ドライバーのハンス・ヨアヒム・シュトックが、2012年のF1マシンをまるで美しさを失ったスーパーモデルのようだと酷評している。

今季のF1では、クラッシュ時の安全性を考慮してノーズのルールが変更された。ノーズ先端を低くするよう規定されたものの、コックピットのあるモノコックの高さは変更されなかったため、多くのチームがノーズに段差を作ってこのルール変更に対応した。

このほかにも近年、リアウイングが高く幅も縮小されたほか、フロントウイングの幅は拡大されるなど、F1の見た目が悪くなったと言われることも多くなっていた。

シュトックは自身が執筆している『Eurosport(ユーロスポーツ)』のコラムで、いかに今年のF1マシンの外観を嫌っているかを書きつづった。

「タイヤは細すぎるし、リアウイングは小さ過ぎるが、フロントウイングは逆に大き過ぎる。そして、ノーズに至っては完全に失敗を犯している」とシュトックは指摘。さらにこう続けた。

「あれじゃまるで、美しい背中と胸の曲線を失ったスーパーモデルみたいなものじゃないか。だが残念なことに今年のクルマはあのようなスタイルなんだよ。せめて速いクルマであることを願おう」

F1にタイヤを供給しているピレリのモータースポーツ部門責任者ポール・ヘンベリーもまた、今年の新車を「ブタのように醜い」と痛烈に批判した。

ヘンベリーは『Sun(サン)』紙に対し、醜いマシンは新たなファン獲得の妨げになるほか、スポンサーがF1から撤退する原因になることも危惧(きぐ)しているとし、「われわれのようにF1の深部にまで入り込んでいない大多数の意見は“今年のF1は醜い”だろう」と述べた。

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