メルセデスAMGが、ヘレス・サーキットで行われたシーズン前テストでFダクト方式のフロントウイングをテストしていたと話題になっている。
Fダクトとは、2010年にF1で流行になった技術で、車体に作られた穴から空気を取り込み、リアウイングのすき間から放出することで、一時的にウイングの効果を弱めて最高速を向上させるシステムだった。しかしこの技術は、翌年から禁止になっている。
だが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、メルセデスAMGがヘレステストでFダクトのシステムを取り入れたフロントウイングをテストしていたようだ。
メルセデスAMGは、2011年型車に今年用パーツを搭載したクルマでヘレステストに参加しているが、テスト2日目にミハエル・シューマッハ、3日目にはニコ・ロズベルグがトップタイムを記録。メルセデスAMG勢が速さを見せていた。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、メルセデスAMGがノーズ先端から空気を取り入れて、フロントウイングへ流していると解説のイラスト付きで報じた。
「フロントウイングについては、(Fダクト禁止の)ルールがない。これはルールに合致している」と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は加えた。
また、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュはこのフロントウイングによって最高速が向上したと考えているようだ。『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、ウィットマーシュは時速5kmから8km速度が向上したと考えているとのことだ。