レッドブルのデザイナーであるエイドリアン・ニューイが、同チームの2012年型車RB8のノーズに穴を作った目的について語った。
今季のF1では、クラッシュ時の安全性を高めるためノーズの高さに関するルールが変更された。多くのチームがノーズに段差を作ることでこのルール変更に対応したが、レッドブルの段差に吸気口のような穴が作られており、その目的についてさまざまな憶測が出ていた。
ニューイが空力の分野ではF1界屈指の才能を持っていることから、この穴を空力的に利用するのではとの意見もあった。そして、ニューイ自身がその目的は、ドライバー冷却用だと明かした。
「通常、ドライバー冷却用のすき間はノーズの先端に作られていた。だが、何よりもスタイリングのために、今の位置へ移動させた。段差の見た目を変えるためにね」
実際に、7日(火)のテストでRB8を走らせたマーク・ウェバーは、「今はつま先が少し冷たくなっているんだ」と『Autosprint(オートスプリント)』へコメントしていた。
しかし、ここから取り入れられた空気は、ドライバーだけではなく、KERS(運動エネルギー回生システム)などの冷却にも使われているのではないかという意見もある。