マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、先日お披露目されたマクラーレンの新車MP4-27にはダミーのディフューザーとプラスチック製の排気管が取り付けられていたことを認めた。
2011年シーズンに流行したブロウンディフューザーは2012年シーズンの規約で禁止されたため、ブロウンディフューザーが生み出していたダウンフォースをどのように取り戻すかが今季F1のテーマになっている。
先週の新車発表会ではこの件について何も語らなかったマクラーレンだが、新車MP4-27にダミーのディフューザーとプラスチック製の排気管を取り付けていた。
「あの排気管はプラスチックでできていた。あの形状は完全に新車発表用だよ」と、ウィットマーシュがドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に明かしている。
フェラーリが公開したF2012は排気管そのものが隠されていたが、過去10年間F1に見られなかったフロントのプルロッドサスペンションは隠されることがなかった。
「大きいチームは新車発表専用のパーツを作る予算があるんだよ」そう語るのはフォース・インディアのオットマー・サフナウアーCOOだ。
「われわれが新車発表会で披露するクルマは、マクラーレンやフェラーリに比べて、実車に近い仕上がりになっているよ」
新車発表会では実車と異なるディフューザーや排気管を取り付けていたマクラーレンやフェラーリも、7日(火)からスペインのヘレスで行われるシーズン前テストでは本物のパーツを使用しなくてはならない。
しかし、ウィットマーシュはこう話している。「先週発表したクルマの見た目と、ヘレスで走るクルマの見た目、そしてオーストラリアでの開幕戦で走らせるクルマの見た目は大きく異なることになるだろう」
「インディアナ(スペイン)では、ウォーキングで披露したクルマに取り付けていなかった多くの新パーツを投入した空力のテストを行った」
フェラーリの設計者ニコラス・トンバジスも、2012年は排気管が重要視されると『La Stampa(ラ・スタンパ)』紙に明かした。
「設計が固まるまでに多くの作業があるだろう」