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フォース・インディア「例の事件がスーティル放出の理由ではない」

2012年02月05日(日)12:52 pm

2011年までフォース・インディアで活躍していたエイドリアン・スーティルは、自身が引き起こした傷害事件をめぐる裁判に加害者として出廷した。その裁判は、昨年4月にロータスのオーナー企業ジェニイ・キャピタルの取締役であるエリック・ルクスに対してスーティルが暴行を加え、ルクスに重傷を負わせた罪をスーティルに問うものだった。

その結果、スーティルに対し執行猶予つきの有罪判決と罰金刑の判決が下されたのは記憶に新しいところだ。大きなスキャンダルではあったものの、フォース・インディアは、その傷害事件がスーティルを放出した理由ではないと強調している。

ミュンヘンの裁判所がスーティルに有罪判決を言い渡す以前から、昨年までフォース・インディアのリザーブドライバーを務めていたニコ・ヒュルケンベルグをスーティルに代わってレギュラードライバーに昇格させる決断をチームは下していたとのことだ。フォース・インディアの副代表を務めるボブ・ファーンリーは『BBC』に対し、ヒュルケンベルグ昇格の決定を下した際、スーティルがまだ尋問中であるということは「頭をよぎることすらなかった」と語っている。

むしろ、チームとして「われわれの長期的戦略が横たわっている方向に目を向ける必要があった」とファーンリーは当時の状況を振り返った。そして「確かにエイドリアンは長い間われわれと共に戦ってきた。だが、純粋にこのチームの未来はポール(ディ・レスタ)とニコと共にあると確信していたんだ」と付け加えた。

だが、今回のスーティルに対する告発はフォース・インディアに“膨大な重圧”をのしかけたとファーンリーは認めている。そして、新たにスーティルを雇う雇用主も同様のプレッシャーを感じるかもしれないと述べている。さらに「私が疑問を抱いていると同時に、まだわれわれが理解できていないことは、今回の事件が彼のレース人生にどれほどの影響を及ぼすかという点だ。彼自身には何の影響もないとは思う。しかし、スポンサーやその他の関係者は異なる見解を持っているかもしれない」と指摘している。

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