フォース・インディアの新たな出資者スブラタ・ロイ(サハラ・グループ会長)は、チームがレッドブルのようになることを望んでいる。
これは、ロイと共にフォース・インディアを所有し、チーム代表も務めるインド人億万長者のビジェイ・マリヤが明かしたものだ。
ジョーダンからスパイカーに名を変え、最下位でグランプリを終えていたチームを数年前にマリヤが買収して生まれたチームがフォース・インディアだ。
マリヤは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に次のように語っている。
「インドがF1で存在感を示すためにわれわれがチームを作り上げたことをインドの人たちは誇りに思ってくれている。この成功がなければ、これほどの声援を浴びることはなかっただろう」
「彼らの期待に応えるのが難しくなってきたよ」と、マリヤが所有するフォース・インディアは2011年シーズンのコンストラクター選手権で、ルノーに続き6位になっている。
「インドの人たちは、今や、われわれに打倒メルセデスAMGを期待しているんだ」
フォース・インディアがメルセデスAMGを負かすことができたら、上位チームで唯一の非自動車メーカー系チームであるレッドブルに並び立つほどの偉業になるが、果たしてそれは現実的な目標なのだろうか。
「なぜできないと決め付けるんだ? スブラタ・ロイが目指すのはレッドブルに並ぶ強さを得ることなんだ。彼が興奮しすぎていて、私が止めなければならないほどなんだよ。F1には近道なんてないんだよ」