トロ・ロッソは、2月上旬スペインのへレス・サーキットで行われる今年初の公式テストまでに、トロ・ロッソの2012年仕様の新車が実走できると明かした。
トロ・ロッソはイタリアに本拠地を構え、フェラーリ製のエンジンを搭載している。トロ・ロッソはレッドブルの姉妹チームでもあり、レッドブルが自社で主宰しているドライバー育成プログラムに参加している将来有望な若手ドライバーたちにF1デビューのためのシートを用意することで知られている。2011年に史上最年少でF1連覇の偉業を成し遂げたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)も以前はこのチームに所属していた。そしてその実力が認められ、レッドブルへの昇格が認められた経緯を持っている。
そのトロ・ロッソが19日(木)、FIA(国際自動車連盟/F1の統治団体)が義務付けている、クラッシュした際のクルマの安全性を確認するためのテスト、いわゆる“クラッシュテスト”に無事に合格した。今年からクラッシュテストをクリアできないクルマはシーズン前のテストにすら参加できないという新しいルールが発効されている。今回のテスト通過でトロ・ロッソは2月7日(金)から始まるへレスでのテストに晴れて新車を持ち込むことが可能となった。
「これでこれからは速さと信頼性を向上させるための作業に取り掛かれる」とトロ・ロッソは声明を出している。
その発表の中で、2011年にHRTからF1デビューを果たし、今季トロ・ロッソに移籍したダニエル・リチャルドが新車の初走行を担当することを明かしている。リチャルドよりも若干F1での経験が少ないルーキーのジャン・エリック・ベルニュは4日間のテストの最後2日間(9日、10日)を受け持つと予想されている。