NEXT...F1開催スケジュール

傷害事件で起訴されたエイドリアン・スーティル、F1でのキャリアに暗雲

2012年01月15日(日)2:33 am

エイドリアン・スーティル、そして場合によってはルイス・ハミルトン(マクラーレン)は、2011年4月に起きたナイトクラブでの傷害事件の件で今月下旬に裁判所に出廷するようだ。

2011年シーズン、年間ドライバーズランキングで9位に食い込む活躍を見せたものの、フォース・インディアから放出されたスーティルは現在ウィリアムズと契約交渉を行っているとみられている。しかし、2011年の中国GP後のパーティーで、ガラスの破片でロータス・ルノーGP(現ロータス)を所有しているジェイニー・キャピタルの最高経営責任者のエリック・ルクスを切り付けてしまった一件のために、ウィリアムズのドライバー候補から除外されたと報じられている。

先日29歳の誕生日を迎えたスーティルは、重度の傷害事件の加害者としてミュンヘンの裁判所に訴えられているが、この訴えに対し抗戦していくようだ。『FAZ』紙によると、スーティルは懲役1年が求刑されるのではないかという。そして、裁判は今月下旬に開廷する。また同紙は、2008年のF1王者でスーティルと親交が深いハミルトンも当時の事件現場にいたため、重要参考人として出廷を要請される可能性があると伝えている。

この件に関し、スーティルのマネジャーのマンフレッド・ジマーマンは「われわれは裁判の準備が整っている。そして問題がすっきり片付くことを願っている」と『SID通信』の記者に語った。『SID通信』は今回の裁判のタイミングは、いまだに2012年のF1に残るためのシートが見つかっていないスーティルにとって“非常に悪い”と指摘している。

この事態を引合いにして、スイスの『Blick(ブリック)』紙は、この事件のために4月に上海で開催される中国GPのために“中国へ戻るのに支障がでるかもしれない”と述べている。

ジマーマンは「今後10日以内にこの件は片付くはずだ。われわれは2012年もF1に残る予定だ」と話している。

しかし、『The Telegraph(テレグラフ)』のトム・クレイ記者は「今回の起訴内容のせいで、ウィリアムズでのシート獲得は絶望的になった」とスーティルの現状を分析している。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック