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2012年は報酬を受けてレースをするとカルン・チャンドック

2012年01月13日(金)18:43 pm

インド人ドライバーのカルン・チャンドックにとって、2012年は報酬を得ることができる新たなシーズンとなる。

チャンドックはこれまで、2010年にHRTに所属し、2011年にはチーム・ロータス(現ケーターハム)で控えドライバーを務めていたが、いずれも自らが資金を持ち込むことによりそのシートを得てきた。しかし、チャンドックはこのほど今年から新たなシリーズとして開催されるFIA世界耐久選手権(WEC)にJRMチームから参戦することが決定したことにより、チームから報酬を受けることができるようになる、と『Calcutta Telegraph(カルカッタ・テレグラフ)』に次のように語っている。

「珍しく、チームから直接お金をもらうことになるよ。F1のときは、お金はチームからではなくスポンサーからのみ支払われていたんだ。レースをして、それでお金がもらえるっていうのはうれしいね」

インドの『Hindustan Times(ヒンドゥスタン・タイムズ)』によれば、チャンドックはF1でレースに出る可能性がなくなったことがはっきりした時点で、2012年はF1以外のチャンスを探すことを決心した、と次のように話している。

「僕のキャリアで初めて、交渉のチャンスさえなかったよ」

しかし、そんなチャンドックだが、F1への未練を完全に断ち切れているわけではなさそうだ。2012年のF1で、金曜日のフリー走行に走行するチャンスが与えられれば、一度だけFIA世界耐久選手権のスケジュールとバッティングするものの、それ以外についてはその2つの仕事を両立させることができる、とインド版『Times(タイムズ)』に次のように語っている。

「でも、F1チームとは話をするよ。いろんな事がまとまったし、F1のテストドライバーのチャンスも探すことができる」

チャンドックの参戦が決まったFIA世界耐久選手権は、今年から新たに開催されるレースシリーズだが、実質的には1953年から1992年にかけて行われていたスポーツカー世界選手権の復活にあたるものとなる。有名なル・マン24時間レースを含め、年間に数戦が開催されるが、今年は日本でも9月に6時間耐久レースの開催が予定されている。また、日本からは元F1ドライバーの中嶋一貴らが、トヨタのハイブリッド搭載プロトタイプでエントリーすることが決まっている。

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