トロ・ロッソから放出されたハイメ・アルグエルスアリが、レッドブルの控えドライバーとなることを断っていたことが明らかとなった。これは、レッドブルの最高技術責任者であるエイドリアン・ニューイが明らかにしたものだ。
レッドブルは2011年シーズン後、若手ドライバー養成チームという位置づけになっている姉妹チームのトロ・ロッソから、それまでレースドライバーを務めてきたセバスチャン・ブエミとアルグエルスアリの2人を同時に放出することを決定。その後、ブエミについてはレッドブルの控えドライバーとなることを発表した。
ニューイはこれについて、スペインの『Mundo Deportivo(エル・ムンド・デポルティーボ)』紙に次のように語っている。
「アルグエルスアリはそれを望まなかったから、われわれはセバスチャン・ブエミと3人目のドライバー(リザーブドライバー)としての契約を結んだんだ」
一方、レッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコは少々違う見方をしているようだ。マルコはイタリアのウェブサイト『422race.com』に、ブエミのほうがアルグエルスアリよりもシミュレーター経験が豊かだったため、ブエミが控えドライバーとして選択されたのだと語っている。
さらに、マルコは2011年の韓国GPのフリー走行後にアルグエルスアリを強く叱責しているところがビデオに収められており、これがアルグエルスアリが放出される原因のひとつではないかとうわさされたことについて、軽く鼻であしらい、次のように語った。
「それは全く違う。われわれは(ドライバーの)可能性についての評価を行い、その結果としてわれわれにとってベストな選択を行っただけだ」
スイスの『Blick(ブリック)』紙は今週、そのアルグエルスアリ本人の次のようなコメントを掲載している。
「僕は今、いくつかのトップチームとリザーブドライバーについての交渉を行っている」