スペインのバレンシアで行われるF1ヨーロッパGP主催者はレース開催権料の値下げを要望しているが、スペインで行われるもうひとつのF1レース、スペインGPにも暗雲が忍び寄り始めた。
カタルーニャ地方の経済大臣であるアンドレウ・マスコレルが『Rac1』ラジオへ語ったところによると、バルセロナでのスペインGPは「バレンシアと同じ」状況にあるという。
「今は、資金がどのように使われているか一つ一つ確認している状態だ。すでにF1開催には多額の費用を投じており、現状ではどのように資金を用意すればよいか見当もつかない」と、ヨーロッパを襲う経済危機を引き合いに出してマスコレルは語っている。
しかしその一方で『Marca(マルカ)』紙は、2012年のF1とMotoGPのレース開催がようやく「確約された」と語る、両レースの開催地カタルーニャ・サーキット関係者の発言を伝えている。
なお、マスコレルは「実行するよりも破棄を選んだほうが安く済む契約もある」とも語っていた。