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レッドブルのフェルスタッペン「メルセデスはいつもと同じパターン」

2022年03月14日(月)17:58 pm

レッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、メルセデスが先週バーレーンで行われた今季2回目のプレシーズンテストに持ち込んだ革新的なサイドポンツーンに関して、あまりよいとは思っていないと認めた。

「我々はサイドポンツーンよりもパフォーマンスの方により注目していたんだ。そして、それはあまりよいものではなかったよ」

母国オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』にそう語ったマルコは次のように続けた。

「メルセデスが持ち込んだものは革命的に見える。だが、重要なのはタイムだ」

「そして、重要なことは我々がまた最速だったということだ」

「しかし、私は昨年のことも覚えているよ。メルセデスはテストでは我々よりも遅かった」

実際のところ、7度F1王座についた実績を持つルイス・ハミルトン(メルセデス)も、同じサーキットで今週末に行われる2022年F1開幕戦バーレーンGP(20日決勝)ではフェラーリが1-2を達成するだろうと予想しており、メルセデスはシーズン序盤には勝利をすることはないだろうと語っている。

だが、マルコも今年のフェラーリが強いのは間違いだろうと認めつつ、レッドブルを優勝候補からはずすのは間違いだと次のように続けた。

「フェラーリは実際にこの冬の間に大きく差を詰めてきたよ。しかし、ルイスは我々の新しい改良にあまり注目していなかったのだと思う」

実際のところ、2021年のF1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンは、新たな改良が加えられたレッドブルの2022年型F1マシンでプレシーズンテストの最速ラップタイムを刻んでみせている。

一方、バーレーンで行われた3日間のテストを通じて、メルセデスは今季ウィリアムズから移籍してきたジョージ・ラッセルが5番手タイムを刻んだものの、ハミルトンは16番手タイムにとどまっている。

だが、フェルスタッペンはマルコ以上にメルセデスを警戒しているようだ。

「いつも同じパターンなんだ」

「ほかの誰かがいいパフォーマンスを見せると、彼らはこう言うんだ。『我々が優勝候補でないのは確かだ』とね」

そう語った24歳のオランダ人ドライバーは次のように付け加えた。

「そして、1週間後にはこんなふうに言うのさ。『おお、僕たちはわずか1週間で危機を乗り越えたよ』ってね」

ハミルトンから優勝候補筆頭にあげられたフェラーリのカルロス・サインツも、メルセデスが苦しんでいるとは微塵も考えてはいないと主張している。

「5年か6年にわたって、僕たちは彼らが同じことを言うのを目にしてきた」

スペイン出身の27歳のサインツはそう語ると、次のように付け加えた。

「GPS(衛星測位システム)を見れば、どうなっているのかがわかるんだ。そのことに関してはこれ以上言わない方がいいと思う。だけど、これがメルセデスの典型的なやり方だよ」

ともあれ、今週末に行われる開幕戦において、少なくともシーズン序盤の各チームの力量がはっきりとした形で見えてくるのは間違いないだろう。2022年F1開幕戦バーレーンGPは、18日(金)の日本時間21時に行われるフリー走行1回目で開幕し、予選は日本時間19日(土)の24時、決勝は20日(日)の24時にスタートする。

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