2022年公式プレシーズンテストで各チームが最優先で解決したい課題の一つがマシンが上下に揺れる「ポーポイズ(バウンシング)」現象だが、好調なフェラーリはバルセロナテストよりもかなり解決できているようで、フェラーリ優位という声も出ている。しかし、シャルル・ルクレールは、レッドブルとメルセデスはまだ速さを隠していると警戒している。
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■ルクレール、ポーポイズ現象に楽観的
ルクレールは初日を3番手、2日目を6番手で終え、シーズン前にかなり充実した結果を残していて、3日目は午後のセッションで走行するが、ポーポイズ現象について次のように語った。
「僕たちは今はポーポイズ現象と呼んでいるけど、バルセロナでのペースに比べればずっといいし、バルセロナテスト後に優先的に取り組んできた一つだから、いい感じだよ」
「僕たちはよく働いているし、困難な状況に陥っても、何とか抜け出しているので、今のところはポジティブにとらえているよ」
■レッドブルとメルセデスは「隠している」
順調な仕上がりを見せているフェラーリだが、ルクレールはレッドブルとメルセデスはまだ速さを隠していると警戒しており、フェラーリ優位という見方を否定している。
「一貫性があって、バランスが良い、という2点はポジティブなことだけど、これはパフォーマンス面では全く意味がないんだ。今のところ悪くないラップタイムのようだけど、ラップタイムは何の意味もないんだ」
「つまり、メルセデスとレッドブルはまだまだこれからで、今のところはたくさんの強味を隠しているだけだから、あまり意味がないんだよね」
■レッドブルとメルセデスはまったくプッシュしてこない
また、メルセデスは大幅にサイドポッド周辺のデザインを変更してきたが、レッドブルも同様にアップデートをしてくるだろうと次のように語った。
「レッドブルはレース前に別のグレードが来ると思うよ。メルセデスはまったく別のクルマでやってきているから、安心はできない」
「彼らはまったくプッシュしてこないし、僕らとしては、できるだけ新マシンを知ろうとしていて、開幕戦に備えようと思っているよ」